……親父さん……また、シーツ、たの、む。ヘルムートくん、が……。[殺されている、と。どうにか出した声に、宿の主人は慌しく駆け出して行った。その足音を聞きつつ、何度目か、息を吐き]……まだ……終わらない……って、こと、か。[低く、低く呟いて、深緑を伏し。シーツが届けられたなら、広げたそれの上に、椅子から下ろしたヘルムートの亡骸を横たえ、包む作業に黙々と取り掛かる。**]