人狼物語 ─幻夢─

72 天より落つる月の囁き


保父 クレメンス

─ 集会場 広間 ─

[しばらくの間、自分の中で感情や動揺の整理をしていたが、自衛団長の登場で意識はそちらへと向く。
それまでの意識を無理矢理押しやって耳に入ってきた言葉は、眉間に皺を寄せるには十分なものだった]

……団長てめぇ、本気で言ってんのかよ?

[この場に居る者にかけられたのは、人狼が紛れ込んでいる可能性。
老神父が無くなった状況を聞くなら、人の為したものではないと言えるだろうが。
そんなはずが無い、と信じる者が多々居る。
沸き立つ怒りを押さえ込むように、右手で左二の腕の烙印を服の上から握り締めた]

第一、御伽噺の存在だろうよ、それは。

[早く寝ない子供達への脅し文句として時折使っていた存在。
ここに居ると信じたくは無かった]

(20) 2012/01/13(Fri) 00:27:30

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