─ 屋敷の中 ─
[薪運びが終われば朝食前の一風呂へ。
途中誰かと会うことがあれば、氷の堤により橋が壊れてしまったこと、しばらくは小島から出られないが直に架け替えが行われるだろうこと、湖を渡って脱出しようとしないことを伝えた。
堤を見に行くと言うなら、気を付けてな、の一言も添える]
[そうして向かった大浴場は、温泉を利用しているため常に温かく、脱衣所に入っただけでも冷えた身体が温まるようだった。
泊まる予定なくの宿泊だったために着替えはない。
湯で温まった後は再び同じ服を身に付け出ることになった。
身体が大きいため服を借りるのも難しいだろうと割り切っているため、その辺りに躊躇いはなかった]