[思わず上げた声。それと、そう遠くない場所で上がった叫びは重なったか。声を聞きつけた自衛団が集まる怒号を聞きつつ、その場に膝を突く。何があったかと、問いただす声は今は遠く]……始まる……始まった。[ただ、ぽつり、と。そんな呟きが零れるのみ。一方、自衛団の隊員の一部は診療所へと向かうか。それは治療よりも、検死を求めているのだろうけれど]