[外からの不穏な気配に、パトラッシュと同じようにメンテナンスをしていたジョエルの装置を止めたところで、どさり、と何かが落ちる音がした。]
──…え?
[後ろから聞こえた音に視線を向けると、そこには倒れている同僚とそちらに銃を向けたまま立ち竦んでいる同僚の姿があった。]
……何を、した。
[かろうじて問う声は出たものの、それは掠れて聞こえ。
銃を持った同僚は返事をすることはなく、こちらに向ける瞳は虚ろなものだった。
手にされていた銃は、そのままこちらに向けられて。]
───……っ!
[咄嗟に銃に手をかけ、同僚へと引き金を引いた。]