[ウェンデルへは手招きせぬまま。ライヒアルトが此方に寄ればエーリッヒとライヒアルトの二人を交互に見詰めた。焦らなくていいとエーリッヒは言うけど]――…私、人狼か人間かが、わかるの。[機会を逃せばいえないままの気がして女はそれを口にした]