[青年の答えは、どうだったか。少女は表情を変えぬまま、青年の方へと足を踏み出す。]…本当なら、役目を重んじるべきなんだろうけど。でも、あたしにとって一番大事なこと、なにより優先させたいことがあるの。[少女は青年の正体と共に、目を背けていた感情を認め、受け入れ。あと一歩、踏み出せば手が届く場所で立ち止まった。]