─ 街中 ─[データ照会をしなかった少女>>20に名を呼ばれて、何度か眼を瞬かせる。不思議そうに首も傾いでいた]わぅ おんっ[そんな中で見知った顔>>17が眼に入ると、お座り状態のままそちらを見上げ、笑うように口を開いた。挨拶するようにゆるりと尻尾が振られる。煙草の匂いはあまり好きではなかったが、青年自体は好意的だったため、敬遠する素振りは無かった。誰だ、と言う呟きが耳に入ると、犬の視線は少女へと向けられる。じっと見詰める様子は、少女の名前を問うようだった]