[奥の部屋までの少しの距離を二人で移動する。空いている手で扉を開けて布団を中に運び込んだ。血のにおいがたちこめる部屋。匂いにまだ慣れぬのか入った瞬間、柳眉が寄せられる]布団、此処に敷いて――…ゆうきさんをそっちに移動させよっか。[言葉通り布団を敷いて今度はゆうきの腕に手をかけ持ち上げる。女二人では力が足りず多少引き摺るような形で何とか寝かせた。部屋の備品、換えのシーツをゆうきの躯にかけなおす]