[賭けてみるか、と思ったのは、守ろうとする犬の健気とも言える様子。
となれば少女を狙う事も選択肢からは外れ。
必然的に狙いを定めるのは、先にも狙った雑貨屋で──]
……なに?
[跳んだのは、銃弾一つと熱線二つ。
内、銃弾は心臓へと狙いを定めて。
喉元へ向かうそれは、これまでの事から犬のものとすぐに覚れた、が]
今、のっ……。
[余りにも正確な──正確すぎる一撃は、震えていた少女らしからぬもの。
表情が険しさを帯びる。
ダブルに切り替えとくべきだったか、と。
そんな思考が過ぎったのは──ほんの一瞬のこと]