― 訓練所 ―大野龍斗、はいりまーす。[入場時の緩い名乗り上げは、いつもの事。やって来た訓練所では、教師と下級生の子が相対している所>>17で。]おや、一画利用中かあ……空いてるのも、今の所いなさげ、と。取りあえず、待つか。その内誰か来るでしょ。[などと、呑気な調子で割り切りをつけて、今は対する二人を見つめる。抱え込んでいる刀は10年前、9歳の時に天涯孤独の身となって以来、肌身離さぬ父の形見。*]