…うむ。
[ゲルダについての話に迷う様子に、重々しく頷く。]
確かに、まれに子一時間は忘れられぬ
生の苦味を思わせるかのよう如く苦すぎたり
塩味のスパイスが少なすぎて綿を噛んでいるようだったり
表面が硬すぎ中がぐっちょりしていたりするが──
ボクはゲルダのパンは斬新であり革新であり
素晴らしい試みだと思うのだよ。兄。
あれこそ、味覚の新発見と言うのだと。
実に独創的だ。
[ごくごく真面目な顔で、素晴らしい。と、本人としては本当に褒めているつもりに見えるが率直過ぎるほど率直な意見を述べて頷いた。]