────…団長さん!?[中からの了解も待たず、即座に扉を大きく開き踏み込む。眼前、床に広がる赤が真っ先に飛び込んで、その真ん中には歪に欠けた命の抜け殻が横たわっていて]…だんちょう、さん。[目の前に広がる凄惨な状況に、女の身体は力を失いその場にへたり込む。けれど瞳は、まるで縫い止められた様に団長の身体を映したままで。歪に欠けたその場所が、朱に彩られていたはずの場所だったと気付けば、小さくあぁ、と嘆息し]