― 広場 ―
[本を読んでも分からぬ事はあるだろう。
本に記される昔々ではなく、今起こることだから。
理由も知るひとに訊かねば知れまいと思う。
アルカの言葉>>17に「うん」と声を添えて頷いた。
彼女が綴る疑問も言われてみれば気になる事柄。
ヒューゴに視線を向けて「そうじゃないの?」と首を傾げた。
アルカが母親のことを言えば>>18]
……ん。
心配になるの、わかる。
一人で大丈夫?
[気をつけるという彼女に尋ねを向けるけれど
クレイグの方を向く彼女に気付けばきょとんとして]
――あ。
[思い至るのは彼も家族を案じるだろうことだった]