……わかってる。無駄に傷つける気なんて、ない。[レナーテの諌めの声に、短く返す。直後、礼拝堂の外から騒ぐ声が微か、聞こえて来た。教会に残っていた誰かが、騒動に気づいたか。何れにしろ、それが生じさせるのは、隙]……『押さえ』て![不意に上がる、声。巡る風が一瞬止まり、空白を経て、ライヒアルトの周囲を高速で舞う]動かない方が、いいと思うよ。それ……触ったら、切れるかも知れないから、ね……?[わかってる、と言ったわりに、やっぱりちょっと落ち着いていないらしい]