地形は何でもござれ、か。
機鋼界みてぇだが、あっちほど整っちゃあいねぇみてぇだな。
[トレンチコートのポケットに両手を突っ込んだまま、嘆息染みた息を吐く。
歳を経て、意図しない異界転移を2度も体験した後だと大概のことには驚かなくなった。
その代わり、嘆息が増えたように思う]
出口のあても無ぇ、と。
この辺りはオトフリートに任すっきゃねぇか。
[経験は積んでも対処法等の知識があるわけではない。
そこらは彼の方が上、と判断して丸投げることにした]
で、後は……
[すい、と視線をある方向へと向ける。
そのしばらく先に居るのは、また巻き込まれたらしい影精と、以前にも見たふわもこの姿**]