─ 第二階層 リフレッシュルーム ─
[白衣からカードを取り出し登録認証を行い、配給された武器を手に取る。
与えられたのはレトロなリボルバー銃の形をした電子銃。
変なところに力入れてんじゃねぇよと内心で突っ込みつつ。
エネルギー残量や補充用のパックを確認すると、それらを全て腰のベルトへと下げて。
壁際にある別の端末を操作し研究責任者へと通信を繋ぐ]
キャップ、やらかしてくれたな。
逃げ出したサンプルは何体だ?
……ちっ、そうだったな、逃げた時点での数は当てにならんか。
増殖してないことを祈るぜ。
[逃げ出した生物の数を確認しようとしたのだが、数えるだけ無意味と言うことを思い出し。
隠さず舌打ちをしてバンダナの下で眉根を寄せた。
ささやかな願いを口にした後に通信を切り、苛立つような様相で壁に背を預け口許を左手で隠す。
親指は顎鬚を撫で、いつもの考え込む姿でしばし黙り込んだ]