[床を踏み込み、真っ直ぐに刃が向けられたのは心臓。>>9
躊躇いのない一閃は、そのままノーラの胸元へと>>16]
っ…!
[この状況に不慣れなノーラの動きはその切っ先を避けることはできず。
緋色が散る、それでも、シスターを逃がそうと腕が空を切る。
小さく口元が動いて、そのまま崩れ落ちるのを見届けて>>17
ゲルダと、それを守ったアーベルを見遣る。
ゲルダが歩み出でて、その爪をシスターへと向ける。]
……あぁ……
[これで終わりに出来ると言う声。>>20
場の天秤は月のいとし子へと傾いたのだ。**]