―その日の深夜―[まだ皆が起きるよりも少し前の時間。ヘルムートお兄ちゃんの部屋の窓を、風の音にまぎれさせてはずして中へと]ヘルムートお兄ちゃん、こんばんはー。[何かがふっきれたこともあり、迷いは全くない様子でそのまま部屋へと。こんな時間にレディは出歩く時間じゃないけど、私にとっては、私たちにとってはむしろ夜出歩くことは間違いではないから…]