― →食堂 ―[母が存命中は、足を運ぶことなどまずなかった場所だ。1人になって無精になったのかなと思わなくもない。だからと言って自炊に手間をかける気が起らないのも事実だったりはする。扉を開くと中へと声をかける。]こんにちは。[さほど広くもない食堂の中は、ちらほらと知った顔が見える。採掘が再開されたとはいえ外部の人間はそう多くはない。]