司祭 ドワイト

/*

［跳ねるように障害物を経由して放たれた弾は身を潜めていた観客の身を貫き、闇夜に血の濁りが混じる］

　あいにくと、浪漫をなくしてまで生きていることへの価値を見出せない人種なんだよ。

　同様に、スリルを楽しめないようになったらこの仕事は終わりさ。

［艶美なる声の主>>13へと気を悪くすることなく、そういうものさ。と肩を竦めて見せ傍らの女をすれ違うような立ち位置をとる］

　正直、逃げると思っていたね。
　興醒めを許さない鮮烈な女優というのは誰の心にも痕を残すものさ。

　…とはいえ、眼孔を三つもつくるものたちに答え合わせの時間はないだろうけどね。

［ナイフを投げる女の動きを補完するように、一瞬を顔をだした観客の頭を抜く銃声が、響き渡った*]