[声を掛けてはみたけれど、その後何と言っていいか分からずに、少し黙り込んだ。もう夜も遅いし、何があったか聞くのも憚られる。それにそんな事をすれば、イライダから聞いたと言っているようなものだ。]…… 無理するな。[結局そんな当たり障りのない言葉しか言えなかった。返事があってもなくても、小さく息を吐いてその場を離れる。その後は集めて貰った薬草を仕分けただけで、いつもより早めに部屋に戻った。**]