─客室─[首を傾げ、悩むように発せられる音>>19が眉根を寄せさせる。今でこそ僅かながらも動かせる左腕が完全に動かなくなる予兆か。それとももっと酷い事態なのか][ぐるぐると巡る思考が『蒼い花』の単語に打ち切られる]……え?[呆けた声と同時に、閃光のように思考に焼き付いた単語。覚えているのは始まりの数行くらいで、残りは全て忘れていたはずなのに]…………そう、か、[零れ落ちるのは、本当に小さな、声]