……っ![始まった攻防に、息を飲む。声が出せない。止められる勢いではない、というのを差し引いても、全く動けなかった。ほんの少し残った、冷静な思考が、これも必要なこと、と。そう、囁いているような気がして──そんな自分が、嫌だと思った]…………。[鈍い音が響いて、grungeが崩れ落ちる。>>16チャイムのような、小さな音がバッグの中から響いたのは、その直後](……メール?)[それが何の音かは認識できた、けれど。ここですぐさま、それを確かめるのは──できなかった。**]