─中央部・廃墟─
良く吠えますわね。
消耗を隠すための虚勢かしら。
[挑発するように紡がれた最後の言葉には全く反応しない。それは既に聞き飽きた言葉]
年上の女性を前にしてそのような言葉しか出て来ないのでは、語彙力もたかが知れますわね。
言い合っても平行線を辿るのは貴女も理解しているのでしょう?
それとも口しか動かせないのかしら。
そうだとしたら……そのまま地に伏せなさい。
[最後の言葉は低めに。右手にはバズーカ。銃口を地面へと突き刺した状態で引き金を足で踏むと、天に向けて排気しながら轟音を立てる。地面からは砂煙。一見見当違いな使い方のように見えたが、2・3秒後にカルメンの足元で爆音が轟いた。それは地下潜行型の爆破砲撃]