― 外 ―ありがとう。[現実感を取り戻すと少女に小さくお礼を言った]ゲルダさん……。[嘆きの声が頭に響いて眉根が寄る。ズキズキする頭を繋いでなかった方の手で押さえながら、悲しそうな顔で倒れている彫刻家の近くまで寄った]