[危ない人みたい、という評を向けた相手の、人狼だという言葉を聞けば。
先ほど取り落としてしまった剣を拾い、立ち上がろうとして]
………え。銃?
[先ほど自分を制止した相手が、懐から取り出したものをみて思わず動きを止めた。
以前、どこぞの貴族のバカ息子が宮中で、新しいのを手に入れたと自慢して見せびらかしていたのを見た事がある。
もっとも、そのバカはその後、自分の親より権勢の強い別の貴族のバカ息子に、その銃を取り上げられていたが。
その引き金をが引かれるのを、そのまま見守って。
ベアトリーチェが動かなくなるまで待ってから、少女を見守っていた青年へと視線を戻した]
エーリッヒ、さん?