イカれた顔をしている。君は、まさに『魔王』だ。人間が造り出す、化粧だけの『魔王』なんて、雑魚に見えるよ……[溜息をつき、紅く染まった獣に、憂いの視線を送る。]――…そうだね。君達は選択を間違えた。もしラッセルが、クインジーに泣きつけば、俺はクインジーと決闘する羽目になっていたかもしれない……そう、ラッセル君は生き延びることができたんだ。お兄さんが名乗り出ることも無かったろう……――自ら破滅を望まなければ、ね。