御見事です。
[紙一重で氷の刃を避けたゲルダに、にこやかに声をかける]
喰らっても平気というわけではないのですがねえ、痛いものは痛いですし。
[ぼやきが聞こえたのか、そう返すも、にこにこ笑顔のままでは説得力が無い]
全ては慣れという...おっと!
[炎の渦を指輪に残った氷の冷気で振り払った、その向こうからゲルダの剣が迫る]
『青の盾、我を守護せよ!』
[短い詠唱と、咄嗟に切られた六芒の印は、それに見合った小さな氷の盾を眼前に出現させる。気合いのこもったゲルダの一撃を完全に防ぎきるには当然足りず、盾は粉々に砕け散った]
いたたた、だから痛いですって。
[指輪を嵌めた左の腕が、ざっくりと切り裂かれ、傷は骨までも達しているように見える]