[クロエを手に掛けた事を口にする少年>>11をじと見詰める。修道士に撫でられた彼の心の動きまでは分からぬながらもささやかながらも空気が変わったような気がして少女は小さな安堵を覚える]――…此処に居るよ。フォル、謝らないで。[赤く染まる少年の手が此方へと伸びれば>>13少女は自らの両の手で少年の手を包み込むようにして赤が移るのも厭わずに彼の手を握り続けた]