―屋敷/エントランス―む、気にせずとも良いのだが。まあ、ここはお言葉に甘えるとしよう。[言葉を受け、扉前からエントランスに足を踏み入れる。上まできっちりと止めていた外套の釦を外し、荷物を持たぬ方の腕に抱えた]ありがとう、お願いしよう。見たところ、帰ってきたばかりのようですまないが。では失礼します![それから示された広間の方へ。背筋は伸びたまま、やや足早に歩く様は修道士というより軍人か何かのようだった]