あ…、ありがとう、ございます。
[続いた言葉>>17にようやくその意図がわかると、お礼を言ってケイジの手に自分のそれを重ねた。
少々ぎこちない動きになったのは、男の人の手に自分から触れるのが恥ずかしかったから。
顔を見ていれば少し赤くなった頬からそれが伝わってしまったろうけれど、ケイジはどう思ったろうか。
親切にしてくれているのに恥ずかしがっている自分が申し訳なくて、ケイジの方は見れなかった。
だから、何で犬がとかいう周囲のざわめきがあっても、耳には届かなくて。
ピリピリとした空気に変わったその場所を後に、雑貨屋へと向かった。]
─ →雑貨屋 ─