[エーリッヒに背を向けたまま、一度強く目蓋を閉じる。再び開き、彼を振り返る頃には鉄紺は苦笑の色を滲ませていた]ありがとう、とりあえず状態は解ったよ。[垂れる左腕に沿い落ちた布地を引き上げて、崩れた右側も直してから袷を留めていく。右手ひとつで釦を留めるのは、冷えて悴む手が鈍い動きを見せるものの、動作自体はなれたもので]……そろそろ食事も出来てる頃かな。俺は戻るつもりだけれど、エーリッヒはどうする?[元通りに着直して、笑み浮かべて談話室へ戻ることを提案した**]