もうゲルダさんは居ないから生きている人を見定められるひとは居ない。だから、これから、分からないまま、処断する人を、選んでいかなきゃ、いけない、から。[少年の眸を覗き少女はぽつぽつと言葉を紡ぐ。それは彼の言葉>>11を受けてのものだった]フォルがしなきゃ私がしてた。だから、フォルの抱えてるもの、私に頂戴。はんぶんこ、しよう。[彼の心が少しでも軽くなればと願い彼の抱えるであろう罪の意識を引き受けたいと思う。常より淡く柔らかな囁きを少年の耳朶に向けた]