―4日目/黒珊瑚亭―つまり、貴女が――…“生者を識る者”だと?[ 天啓により、人を知ったと告げるナターリエの言葉>>16に、アーベルが遺した結社の印のある羅針盤のことは知らなかったから、お伽噺の“力ある者”の呼び名を口にして、真偽をはかるように、瞳を細める]………っ。[ナターリエの涙>>16は――……ゲルダとカルメンを殺した相手だと痛い程わかってはいても、やはり、どこか姉に似ていて>>2:78。そこに滲む、強い悔恨の念のようなものは>>17、作り物のように感じられずに、唇を噛む]