―道中―[コレットの家を出てから、先導するミレイユについていく。いつもはもうちょっとゆっくり歩く彼女は、今日は少し急ぎ気味。内心首を傾げるが、ちくちく痛むような、右の足首も気になった。ごめんと言われれば、首を横に振る。それから、幾つかの言葉で悩んで、尋ねた。]何か嬉しい?[浮足立っているような、ミケルにはそんな風に感じられたようだ。サリィかユーリの店、どちらを先にしようか。尋ねられて考えていたら、ずきっとさっきよりも痛んだ気がして、右足を見る。]