ひとまず森を出た方が良いかしらねぇ…。
こんな場所じゃ休息もままならないだろうし。
あぁ、アタシはもう少し探索していくけれど。
もし森を出たいなら、樹達に聞けば教えてくれるんじゃないかしら。
勿論、おかしくない樹に聞くのよ?
[そんな風には言ったが、さて、おかしい樹とおかしくない樹の見分けはつくのかどうか]
それじゃ、アタシは行くわね。
……っとそうそう。
ちょっと失礼。
[立ち去り際、アーリックの傍へと近付き直し、左手の人差し指を彼の額へと当てる。
ほわ、とほんの僅か熱を帯びた後、指先は直ぐに離された]