―→談話室―[だからと言って、ひとつひとつの部屋を確認したくはなかった。逃避のように歩みは皆が集う談話室へと向かう。真白に包まれた場所に建つここは酷く静かで。その静かさが好きだったけれど、今は][取り留めのない思考を払うことも出来ずに扉を開く。光が射し込む部屋は寝不足気味の瞳には痛くて。僅かに顔を顰め、掌を翳して][漸く、気付く]――ッ 、[ソファに横たわる影。力無く投げ出された手足。それらを彩る、髪よりも一層鮮やかな]