[告げた後、踵を返して向かうのは、窓の方。容易くは開かぬように、確りとした建て付けと施錠のされたそれを、半ば力任せに開く。吹き込む風に翠が細められるのは、一瞬。窓枠に手をかけて床を蹴り、そのまま外へと飛び出し、森へと駆ける。金色は、すぐに消え。白へと消えるは、銀色の、影。**]