― 食堂 ―
[料理がくるまでの暇をぼんやりとすることでつぶしていれば、食べ終わったヘルムート>>26の声に視線を向け。
にやりと笑みを返す]
夏の間はあたしが来る時期だろう?
そうそう、前に来たときにあんたの作品を幾つか買っていったが、他所で結構な値段で売れたよ。
[ヘルムートに答えている間にようやく料理がくる。
料理がくるのと、新たな客>>24が店に入ってくるのはほぼ同時だった。
聞こえた声に視線を向ければ、村の薬師の姿]
やあ、リーゼロッテ。
[ひら、と手を振って挨拶を返す。
商品として薬の材料を渡すときは屋号で呼ぶが、こういう場でであったときは名前で呼ぶのはいつものことだった。]