[酒場の女主人がやって来て見回した時には、無言で会釈を返した。最初の頃は昼に利用させてもらっていたし、知人が嫁ぎ先に帰る直前に一度だけ夜にもお邪魔したことがある。二人でも会話らしい会話もなく黙々と飲んで帰る姿は、不思議な光景だったかもしれない]…うぇ。[聞くとはなしに周囲の会話を聞きながら、話というのが始まるのを待っていたが。流れに釣られ窓の外を見て、盛大に顔をしかめる]