……と、いうわけで。
改めて説明するが、今回の試験は、俺の仕事の補佐と、それから、実技試験の二つで構成されている。
仕事の補佐の方は、先日この近辺に降り注いだもの──砕けた異界魔獣の欠片を回収する事。
回収袋を一人に一つずつ渡すから、それに欠片を集めてくれ。
……ちなみに、欠片はこんな形してるが。
[言いながら、自分の回収袋から取り出すのは、金色に輝く尖った小石のようなもの。
見た目は石だが、手を触れたなら、強い力と微かな脈動を感じられる]
今の声からすると、どうやら一筋縄ではいかんらしい。
ここらのマナを吸収して、クリーチャーとして実体化している……。