……アーヴ小父が寝過ごすとか、普通に考えられないんだけど。
[よほどおかしな時間に起きたのでもない限り、養い親が自分よりも遅く起きる、という事はなかったはず、と。
そんな事を考えながら、もう一度ノックをするが、返事はなく。
それで、なんとなく嫌な予感がして、手をかけた扉は──ごく呆気なく、開いた]
……アーヴ小父?
[扉が開いてすぐに感じたのは、空気の異変。
室内の空気には、明らかに普通でない臭いが混じっていた。
それが更に嫌な予感を強めて、部屋に飛び込み。
数歩行った所で──足が、何かに躓いてよろめいた]