[何か踏んだり、ぶつけたり、転んだりした覚えはない。いくら鈍くてもそれくらいはわかる。軽く首を傾げて、それでもズボンを捲ってまで確かめなくて良いかと思うから、一度見ただけで、終わらせた。見えない場所に咲く、淡い紅色の花の事など、今は知らず。]どっちでも、良い。近い方、楽かな。でも、ミレイユちゃんの行きたいところ、あるなら、そっちのほう。[先に続けて考えていたのは、ミレイユはもしかしてどこか、行きたいのじゃないかということ。どうだろ? と視線を向けた**]