― 結界内のどこか・白狼 ―[ふわふわから逃げて走り回っている白狼は、不意に妙な気配を感じて立ち止まった]『む……? そこかっ!!』[妙な力の流れから、『クロエ』を守ろうとして駆け寄り、背中の剣の固有能力―簡易防御壁―を発動し……]『む?』[妙な力が向かった先は、クロエではなくアーベルでした]『……………』[白狼、アーベルの姿が消えるのを遠くから見た後、ちょっと恥ずかしそうにその場から逃げ出した。その後ろを、ふわふわもふもふころころと、ふわふわたちが追いかけている]