……あやまら、ない、から。[しろを染めるあかい彩。その上に倒れたひとへ向け、小さく紡ぐ]……だって、あやまったら。…………じっちゃんのこと、どうでもいいみたいになるから。それは、俺、やだし。自分で決めた事で、ぐちゃぐちゃいうの、や、だから。[綴る声は微かに震えているけれど。あかく濡れた刃を握る手も震えているけれど。少年は崩れることなく、その場に立ち続けた。**]