─ 広間 ─へぇ、じゃあ出身はこの村、と言うことかな。[相手の回りくどい言い方>>27から推測した簡潔な言葉を口にする。年の頃はあまり変わらなそうだが、さて誰だろう、と頭の中で記憶を手繰り寄せる最中、立ち上がり一礼しての名乗りに一瞬だけ思案の間が空いた](あー…あの子か)[確か3つ程年下の子ではなかったか。歳の差もあって遊んだ期間はそれほど多くはなかったが、顔に残る面影は覚えている。優美な一礼と共に揺れる彼の長い髪。幼い時の自分と同じくらいのように思う]