― 広間 ―
そういうもの、だよ。
私もそういうところはあるし、自覚もしているからね。
[くつくつ笑いながら、ハーヴェイから零された言葉>>26に返す。
その間も鉛筆は白に灰を、そして黒を刻み付けていく]
[それがふと動きを止めたのは、ユージーン>>25とハーヴェイの双方から零された感想が要因。
少しの間を置いてから小さく笑い、肩を竦めてから再び滑り出す]
一応は絵で食っている者だからね。
当然、と言いたいところだけれど、……そう言って貰えるのは嬉しいし、少し気恥ずかしいね。
[軽口混じりの本心を紡いで、手は更に影を落とす。
次第に浮き上がるのは森の中に不自然な程にはっきりと開かれた泉。
けれど泉の手前側の輪郭は未だぼんやりと不明瞭に]