感謝するのは私の方だわ。
…ありがとう、ヘルムートさん。
[>>25終止符を打ってくれた対たる青年に弱い微笑みを向けた後]
私は、もう少し此処に居るわ。
スープがまだ煮込み足りないから。
[弱火にかけた鍋を指し、厨房に残ると告げる。
画商や牧場主である彼女、神父から話があるならそれに応じるも、音楽家に話した以上の事は答えられなかっただろう。
情報通の少年のことは神父から聞いたからともかく、この場に居ない少年のことは気に掛かったが今は彼の話題に触れることも出来なかった。
それからスープが満足いくまでに煮込めたことを確認すると、消えない程度の細い火を保って部屋へと戻っていった**]