ごめん…、ごめんね。[泣きじゃくりながら、謝罪をカルメンへ向け繰り返した。ミリィ、カルメンと。幼馴染と女友達とを失って、どこまで続くのだろう。布に包んできた十字の燭台も、いつしか布は解けて血に浸る。それを気遣う余裕とてない。ただ、とん…と、優しく肩を叩かれた気がした。振り返れば、深い蒼の双眸がある]